亀甲花菱(埼玉/清水酒造)

濃醇旨口タイプを醸す、埼玉の実力蔵 亀甲花菱を醸す清水酒造は埼玉県北部、加須(かぞ)駅より車で10分ほどの場所にあります。
350石程の量を家族で醸す小規模蔵です。※以前は騎西(きさい)という地名だったのですが今は合併により加須。
埼玉県というと日本酒のイメージがあまり沸かないかもしれませんが、清水酒造は紛れも無く全国レベルの酒です。
関東局の鑑評会ではわりとスッキリ目が入賞する中、全国に出るとしっかりとした味わいが求められる事もあり、全国区を意識した味わいを表現している様に思えます。
手腕を発揮したのは前杜氏の佐々木杜氏で、平成に入って6回、全国新酒鑑評会にて金賞を受賞。亀甲花菱を全国区に押し上げた佐々木杜氏は22BYの造りを最後に引退し、23BYからは清水社長自らが造りにあたっています。この年の仕上がりも亀甲花菱らしい素晴らしい味わいで、突然の引退にも関わらず、杜氏交代はスムーズに行われたと思います。
そもそも、清水社長も5〜6年程、杜氏と共に酒造りをしていたので、酒造りの工程、作業に関しては何の問題も無いわけです。が、実際に杜氏としてやってみると、細かい所でちょっとした疑問や、わからない事が出てくる。と、仰っていました。また、ご自身を酒造りの素人と仰っておりましたが、酒の仕上がりを見ればただの謙遜だという事がわかるはずです。
清水社長とお話していると、探究心の強さが言葉の端々に感じられました。23BYは毎日の様に岩手の佐々木前杜氏にFAXと電話で連絡を取っていたとの事です。
どんな質問してたのかを聞いてみると、佐々木前杜氏でもわからない、というより気にしない様な些細すぎる疑問もあった様ですが・・・。そういう意味では醸造家に向いた気質の様な気がします。
24BYからは清水社長を筆頭に全4名のチームで酒造りをおこなっています。小規模蔵ならではの総力戦です。
メンバー構成は、社長、奥様、社長の高校の同級生(農家)、その幼馴染(元公務員)・・・という、若手!若手!と日本酒業界が騒ぐ中、この高齢メンバーは面白いと思いました。
ひとりは、本業が農家なだけに酒造好適米に非常に興味を持ってしまったらしく、五百万石の種籾をどこからか入手してきて、研究するかもしれない感じになってるみたいです。
雄町サミットなど、雄町を栽培する農家さんの講義を聞き、俄然やる気を出している。など・・・少数ながら濃ゆいチームとなっている様です。
亀甲花菱の酒質は、上品な口当たり、円やかさとしっかりとした味わいが特徴です。 特に生原酒タイプの雄町、山田錦の味わいは妖艶でいて、上品な旨味が存分にお楽しみいただける仕上がりです。




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